納車翌週の23日、初の車中泊にして、初のキャンピングカースキーに行ってきました。
スキー場選び
予定では私が運転やキャンピングカーの装備もろもろに不慣れなため、高速道路おりてすぐのスキー場であるガーラ湯沢スキー場がよいだろうと思っていましたが、天気予報によると、その日は気温が上がり長野新潟は雨が降る予報になっていたため、直前までスキー場選びに迷っておりました。
で結局、湯沢インターから車で20分ほどのかぐらスキー場にしました。
理由は、かぐらがこの辺りでは標高が高めなので町が雨でも雪になる可能性があるということと、温度が上がってもあまりコースが緩まないで済むんではないかという希望的観測から決めました。
車中泊の準備(場所決め)
そうと決まったら、次は車中泊の準備。
まずは場所決め。
車中泊の場所は、PAか道の駅かスキー場の駐車場という選択肢がありますが、何も考えなければスキー場の駐車場が朝移動せずに済むため非常に便利でありますが、そもそも24時間開放されていなければ無理ですし、停められたとしても降雪時には除雪車が走るため心理的には落ち着きません。
かぐらスキー場は横に広いスキー場で、向かって右端にある「みつまたステーション」と、左端にある「田代ステーション」という二つの駐車場があり、どちらも24時間出入り可能で、どちらも近くに町営温泉があり、スキー場へのアプローチはどちらもロープウェーで、その発着の建物にあるトイレは24時間開放されているため車中泊場所として問題ないようです。
そうなると、今回は降雪はなさそうなので車中泊はスキー場の駐車場に決めました。
みつまたステーションか田代ステーションか
どちらにするか最後まで迷いましたが、初心者コースがメインの田代エリアに近い田代ステーションを車中泊場所に決めました。
とりあえずまだ帰りのスキー客でにぎわう田代ステーション駐車場に駐車してうろうろしていると、プリンスの制服を着た係のオジサンが「今日ここで泊まりますか?」と言われたので「その予定です」と答えると、その場で当日(土曜日)の駐車料金を請求されたのでお支払いしました。
その時に、「みんな帰ったら、この一番端に二台分使って停めるといいよ。そうしないと明日周りにどんどん停められて身動き取れなくなるかもしれないから」とアドバイスしてもらったので、その通りに一番端に二台分使って停めさせてもらいました。
(完全貸し切り状態。この時点では「昔はスキー場の車中泊なんて結構いたもんだけど、最近はいないんだなあ」と思っておりました。)
通りすがらみつまたステーションも見ましたが、こちらのほうが広くて平らなスペースも多く田代より標高も若干低いため車中泊にはよいように思いましたが、非常に見晴らしがよいため風が強い日には思いのほか温度が下がる環境に見えました。
車中泊の準備(就寝)
実際に止めてみて分かったのですが、この駐車場は建物に向かって傾斜しており、助手席側に傾いているんですね。そこで納車前に用意しておいたこれが大活躍しました。
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- 価格: 6,998円
車が水平になるって結構重要ですね。このレベラーは重要装備品だと実感しました。
場所と体勢がバシッと決まったので、サーモプロテクターをセットし、車内で食事をして早めの就寝としました。
思わぬ誤算
東和モータースのご厚意でFFヒーターに通称ベバコンを付けていただいてあったので、それを24度に設定し子供はバンクベッド、大人はダイネットのシートを展開しベッドにして就寝しました。
最初は暖かくてよかったのですが、外気温とともに、室内温度がどんどん下がっていきました。
理由は、ダイネットシートの下に設置してあるFFヒーターの吸排気口上にベッドを展開しており、こもった温風のせいで吸気口当たりの温度がどんどん上がっていき、温度センサーがヒーターを止めてしまう為だと気付きました。
「そっか、そうなるか」と思ったのですが、とは言ってもその時点で室温18度あったので寒くて寝れない温度ではありません。
最大の理由はこの布団。
この布団、暖かい環境で使った時には気付かなかったのですが、羽毛と違って首元が結構開くんですね。
羽毛布団は首や肩のラインはもちろん、布団の中の体のラインにも沿って沈んでくれるので布団の中に外気が入ってくるのを防いでくれて、体から発せられた体温をすぐに布団がため込んでくれるんですね。
しかしこの綿布団は、極端な表現をするなら、体の上に一枚の板を載せているように体の周りに結構空間ができるので、首から入った冷気が体全体にめぐり、体から発せられた体温が布団に届く前に冷やされるので全然布団の中の温度が上がらないんですね。
これには参りました。やっぱり安物は安物ですね(苦笑)。
解決方法としては吸排気口の上のマットを取ってヒーターの温風を車内上部に回りやすくすることが考えられますが、眠さでやられてちょっとその手間を取る気にはなれませんでした。
なので、布団の首元をしっかり落とし込んで冷気の流入を防ぐことでその晩は乗り越えました。
次回の冬季車中泊対策
まず、FFヒーターが収められているダイネット上にベッドを展開したままでも設定温度いかんでは外気+19度まで保てることが分かったので、次回車中泊はまずキャンプ用の寝袋に入り体温の確保をし、その上から自宅の羽毛布団をかけて外気の遮断をすれば相当快適に寝れるだろうと思います。
仮にFFヒーターの設定温度をもっと上げれば車内温度は上がると思いますが、乾燥もひどくなるし、その解決方法は一長一短な気がします。
子供の意見を聞いてやっぱり室温が高いほうが良いとなったら、ダイネットベッドのFFヒーター吸気排気口上の一部のマットを外して室温全体を上がりやすくしようと思います。
かぐらスキー場の感想
(田代第1高速リフト下にあるレストランアリエスカからみる田代アリエスカコース)
こちらはプリンスホテルが運営しています。
プリンスホテルが運営するスキー場は小学生以下はリフト券は無料で、大人も無料で入れるSEIBU PRINCE CLUB会員ならリフト券が割引になるので子連れに優しく以前からけっこう利用しています。
かぐらスキー場のかぐら・田代両ステーションでは、駐車場は24時間開放しており、周りに民家もなくトイレも24時間稼働しているため斜め対策さえできれば車中泊場所としては問題ないようです。
当初貸し切りと思われた駐車場も22時過ぎたあたりから続々と車中泊組が到着しましたが、皆さんマナーよくエンジンをかけっぱなしの車もないように感じました。
コース自体は当日は多少風がありましたが、晴れ間がのぞく薄曇りのような天気でした。
ここは私がまだ子供のころきたっきりで約30年ぶりの訪問でしたが、スノーボーダーが8割以上というゲレンデになっておりました。
しかし当日はスノーボーダーも中上級者ばかりで座り込みもほぼなくコースコンディションも良かったため非常に快適に滑れました。
特にこの田代アリエスカコースは全長1300m以上ありコース幅も広く、リフトも高速で待ち時間もないため、子供でもとても気持ちの良い滑走ができます。
色々なところに行きたいのでしばらく再訪はないと思いますが、車中泊スキーとしてはお勧めできる場所だと思います。
近隣入浴施設
お風呂も結局みつまたステーションそばにある街道の湯と、田代ステーションそばにある宿場の湯の両方に入りました。
街道の湯は道の駅併設でお土産物屋があり、お食事処ではしっかりとした食事も取れ、露天風呂があり、利用客の多くはスキー客の若者の集団が多くけっこうにぎわっていました。(ここのもつ煮は絶品)
一方、宿場の湯は道の駅ではなく単独の入浴施設で、露天風呂がない代わりにサウナがあるが、お食事処もなくお土産など売り物も大してないこじんまりとした施設で、地元の方が多い印象でしたがそれゆえゆったりと温まれます。
初車中泊スキーを終えて
最初の車中泊がいきなり厳冬期だったので不安ではありましたが、子供たちも非常に喜んでくれたので、みなで本当に楽しく過ごすことができました。
寒さ対策が不十分だったことや、食器が足りないこと、考えていた食事場所がやっていなくて、前日に買っていた非常食(カップラーメン)をいきなり使うことになるなど やってみなければわからないことが結構ありましたが、今回で経験値がかなり上がったので次回の車中泊に生かしていこうと思います。
ではまた