やっぱりというかなんというか、助手席側にもRECARO LX-F IL110H A/Rとアームレストを取り付けました。
購入したオートバックス楽天市場店では現在取り扱いがなくなっていますね。
一時的なものかどうかは不明です。
シートレールは運転席と同じトライアル製です。
購入経緯
キャンピングカーにしてからというもの、運転時間が飛躍的に伸びたので運転席にレカロを入れてから非常に快適になりました。
その一方、運転中にレカロにドシっと座り、座りなおすことなく同じ姿勢で運転し続ける私の横で純正のままの助手席シートのかみさんはチョコチョコとお尻をずらして体勢を直しているのを気付いていました。
そんな時にかみさんが「助手席に座っているより運転席で運転しているほうが楽」ということを言ったので「じゃあ助手席も変えよう」となったわけです。
純正助手席シートの問題点
これはほぼ運転席と同じなんですが
- 座面の前後長が短い
- 座面のクッション性が低い
- 座面が前のめりになっている(感じになる)
- サイドのホールド感が全くない
ということですよね。
助手席に座っている人を横から見ると、大げさに言うとお尻が前にずれて、ずり落ちる体を足を前に踏ん張り支えてる感じに見えるんですね。
これは座面の前後長が短く、膝がシートの座面より下に落ちてるのと、足をまっすぐ下におろせず前に置く事しかできないのでそう見えるんだと思います。
レカロは
レカロ助手席シートに交換することで起こる問題点
カムロードはトラックなのでレカロシートを入れるにあたって問題点があることが分かっていました。
まずは分かっていたことは
- 座面が3センチ高くなる
- シートが車体から浮くのでエンジンの騒音や熱が表に出てくる
ですね。
その他、実際に変えたことで初めて分かったことが一つ出てきました。
それは
- シートとダッシュボードとの隙間が狭くなる
というものです。
純正シートとレカロシートの寸法差
実際に数字的にどういう違いになったのかをまとめておきます。
純正シート
座面の前後長:43cm
背面の高さ:80cm
背面の幅44cm
シートとダッシュボードの間:30cm
シートと床までの間:42cm
レカロシート
座面の前後長:48cm(+5cm)
背面の高さ:89cm(+9cm)
背面の幅51cm(+7cm)
シートとダッシュボードの間:17cm(-13㎝)
シートと床までの間:45cm(+3㎝)
写真を見ていただくとわかる通り、レカロシートは座面の前後長が広がったほかに、取付位置自体が前方によっているために膝のスペースが減っています。
最初見たときは「うわ狭っ」と思ったのですが、実際に座るとシートバックからダッシュボードまでの距離は65㎝あるので女性を含め大体の方は膝に当たることなく座れるかと思います。ただ乗用車でこの距離感はあまりなので見た目の違和感はあります。
ではなんでこんなに前についているのかと考え後ろを見てみますと
そこそこスペースがあり、もうちょっと下げられるように見えます。
私も最初なんでだろうと不思議に思ったのですが、よく考えてみるとこのシートレールは「カムロード用」ではなく、あくまでもカムロードにもつけられる「ダイナ・トヨエース用」なんですね。
そう考えると合点がいきます。
このレカロシートの背面は非常に厚みがあり、カムロードのベース車のキャビン後方をカットする前の状態(シングルキャビンのダイナ・トヨエース)で収めたとすると、シートを前にずらさないとシートバック直立で全くリクライニングが出来ない感じになるのではないか。
キャンピングカーであるカムロードはもちろんキャビン後方はカットしており全く当たることはないんですが、専用品じゃないのでこのようになったんだと想像しました。
また別の理由で、膝から足をまっすぐ下におろせるようにするため、ふくらはぎ後ろのボディーの出っ張りをかわすためにシートを前にずらしたのかなとも思いました。
(ただでさえ座面が上がるのに、シートを純正位置に設置するとさらに足を斜め前に投げ出すようになるので、足が床に届かない人が続出するのではないか)
やはり、椅子としては足の位置はこれより
これのほうが理にかなって良いように見える。
あと高さが出るのは運転席側から見ると理由が分かります。
こちら側は、床にべったりついているんですね。
なのでここを基準とすると、どうしてもこれ以上シートを下げることができないのです。
その他の弊害「熱と騒音」
その他の弊害として熱と騒音があります。
運転席と助手席の間の部分は「シートヒーターの強」位の熱を持ちます。(5月時点)
なので暑くて触れないとかその熱でキャビンが温室とかはありません。
あと騒音。これは一番最初結構感じました。
最初「えー、こんなに音が増えるの?」と一瞬シート交換を悔やみそうになりましたが、よくよく見ると純正シートを外して使わなくなったボルト穴が3か所ほど開きっぱなしで、エンジンルームと直結されていたからと判明。取り急ぎダクトテープで塞ぐとそれだけで純正とそん色ない程度まで音量は低下。一安心しました。
しかし多少増えたのは間違いないので、今は具体的な騒音対策を考えております。(クッションシートを張ろうと考えています)
助手席レカロシート総合評価
そんなこんなで色々とありましたが、じゃあ交換してどうなのよ?ということですが、かみさんに言わせると(私はまだあまり座ってない)
「うん、良かったですね」
とこたえますね。
ただ注意する点がいくつか。
一つは高額だということ。
大抵20万近く払ったら何のネガティブ要因もなく良いことづくめだと想像しますよね。
でも前述したとおり熱騒音と良くも悪くもポジションが大きく変わりますのでそれぞれの体形を考慮していただいてそれをどう考えるかですね。
二つ目は足置きが必須になる。
数字上は確かに3㎝アップなのですが、実際は数字以上に高くなった印象があります。
その原因は座面の前後長。
座面が伸びたことでお尻から膝裏まできっちりシートに乗るんですね。
そうすると、それだけで純正より膝の位置が上がるので実際には優に5.6センチ高くなった印象です。
かみさんは160センチ弱で、足が床につかないことはないのですが、そのままだと腿の裏が圧迫されるようなのでこれを作りました。
高さ10センチほどの足置きです。
「これでますます快適になった」とのことです。
足置きの詳細
幅40cm
奥行23cm
高さ10cm
材料は厚さ15㎜ほどの板材と直径35㎜の円柱材
それに頭が平たいビスを足に二本づつ打ちました
材料費は千円かかりませんが、それを作るためにいろいろ買ったために高い足置きになりました(笑)
もちろん、床の凸凹に合わせて足の長さはそれぞれ違い、一番長い助手席に座って左手前が10センチとなります。
同じ長さで作り、目見当でちょっとづつジグソーで切っていきました。
それにタイルカーペットを台に合わせてカットし載せて完成です。
なんかネガティブなことを書いたので悪い印象を持たれたかもしれませんが、断っておきますと純正と比べ間違いなく座り心地は大きく向上しましたし、実際にかみさんの「座りなおし」はほとんどなくなりました。
ただ、20万払った割にはいいことづくめじゃないんだよ。ということですね。
まあまだ交換していくらも走ってないので、さらに詳しいレビューは追々追加していきたいと思います。
あとこれも鋭意作成中
ではまた