立山に登ってきました。
ここも所謂「立山」という山はなく、3山の総称だそうです。
立山(たてやま)は日本の飛騨山脈(北アルプス)北部、立山連峰の主峰で、中部山岳国立公園を代表する山の一つである[2]。雄山(おやま、標高3,003 m)、大汝山(おおなんじやま、標高3,015 m)、富士ノ折立(ふじのおりたて、標高2,999 m)の3つの峰の総称である。雄山のみを指して立山ということもあるが、厳密には立山連峰に立山と称する単独峰は存在しない。剱岳、鹿島槍ヶ岳とならび、日本では数少ない、氷河の現存する山である[3]。
wikipedia
いつもならその中の最高峰を指して百名山ということになるのですが、ここは例外的に2番目の「雄山」がその対象となっているようです。
これはその雄山に立山信仰の雄山神社本宮があるので、そのようになっていると思われます。なので今回はその雄山を登頂してきました。
立山データ
「立山」は単なる地理的な名称ではなく、室堂や地獄谷、弥陀ヶ原、立山カルデラという立山一帯を含んだ地理的な広がりと、立山信仰や遥拝登山など精神的な広がりを含んだ複合的な意味を持っている。
かつて山体は立山カルデラにあり、元の立山火山の山頂部は侵食で喪失している。弥陀ヶ原と五色ヶ原はこの火山の火砕流堆積物や溶岩の台地である。ミクリガ池、ミドリガ池は火口湖であり、現在の立山火山の主な火山活動は地獄谷周辺の火山性ガスの噴出と温泉噴出である。
日本三名山、日本百名山[4]、新日本百名山[5]及び花の百名山[6]に選定され、富山県のシンボルの一つとされている。
雄山の山頂には、雄山神社本宮がある。峰本社神殿右端の前には、測量の基準である大きな黒御影石の標石(標高点3,003 m)があり[7]、その約70 m南南西に一等三角点(標高2,991.59 m、点名は立山)の標石が設置されている[8][9]。
雄山
標高: 3,003 m
所在地: 富山県中新川郡立山町芦峅寺
位置 :北緯36度34分33秒 東経137度37分11秒
山系 :飛騨山脈、立山連峰
準備
まず登山コースに入る前にいろいろと大変なんですね(笑)
私たちは長野方面から行ったのですが、これを見ていただくとわかる通り、まずマイカーで「扇沢」まで行き、そこからトロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバス、と乗り継ぎ登山口である「立山室堂」というところまで上がります。
表記時間だけを見ると1時間かかりませんが、途中待ち時間があるので1時間半はかかります。
しかしここは木曽駒ケ岳と違い大変運営がこなれていて、まず最初のトロリーバスがネットで前売り券を発売しており、希望時間の切符を前もって用意しておけるんですね。
そこから先は、間10分位づつ待つ感じで室堂まで行けます。
今回は、始発の7時30分の切符を取りました。
登山コース
室堂から頂上の雄山までの登山ルートは最短を選びました。
大人の足で2時間。
しかし地形地図を見ると「一ノ越山荘」から雄山山頂までは登り地獄なのが分かります。
そうなると多分登りで3時間はかかるので、室堂までの乗り継ぎで1.5時間。昼休憩含めてトータル5時間。下りが2時間+駐車場まで1.5時間の3時間半。トータル8時間半。長丁場になりそうです。
車中泊場所
今回は前回の木曽駒ケ岳の反省から、登山口駐車場での車中泊はやめて、暑くてもクーラーをかけて熟睡できるように電源があるキャンプ場を取りました。
登山日は日曜日で、土曜にキャンプ場に行きそこで車中泊。
翌朝7時半のトロリーバスに間に合うように日曜の早朝キャンプ場を出発していく計画です。登山終了後に戻ってきて、もう一泊して月曜日の朝にゆっくりと帰る予定にしました。
正確には、金曜日の夕方に出発して、道の駅で車中泊して土曜日の午前中ラフティングをした後にキャンプ場にチェックインしました。
このラフティングは3,4年前にやって子供たちがもう一度やりたいといっていたもので、ようやく希望をかなえてあげられました。
で、今回はトロリーバスの発着駅の近くの青木湖にある青木湖キャンプ場に泊まりました。
ざっと調べたところ、予約時に空いていて電源が取れる場所はここのみだったので決めました。
受付からキャンプ場含め40年ぐらい時が止まったようなキャンプ場でしたね。
基本静かなのだと思いますが、当日夜若者グループが怒声を上げながら内輪で喧嘩して、周りに怒鳴られ注意されたりしてカオスだったらしいのですが、私は耳栓して寝てたのでまったく気付きませんでした(笑)。初の耳栓使用だったのですがラッキーでしたね(笑)。
扇沢駐車場
朝6時前にキャンプ場をソロソロと出発。
扇沢には駅併設の有料駐車場と、その下にある無料駐車場があります。
当日は駐車場手前の結構下の国道わきに車が止まっていたので駐車場満車かと思ったのですが、行ってみると駅から15分ほど歩く無料駐車場が10%ほど空いていて停めることができました。
しかし結構車があり、6時過ぎの到着時間ではギリギリな感じでした。
扇沢駐車場には6時15分に着きました。
ちょっと駐車場でひと悶着あったので記録しておきます。
車内で朝食をとりかみさんだけ先に予約したトロリーバスのチケットを引き換えに行ったら、「駅前の有料駐車場結構空いてるよ」というLINEが。
私も子供たちを連れてすでに出発していたのですが、引き返し子供を車に乗せて駅前の有料駐車場へ。
すると有料駐車場は結構ガラガラで、キャンピングカーも2台ほど確認できました。
よっしゃ!と思い行くと、係の人が「キャンピングカーは止められません」と。
「へ?何でですか?」と聞くと、「出口が出っ張っていて出れないんです。ここにも書いてありますよね」とゲートのバーに張られた小さい紙を指さしながら言われました。
私は癖でいつもキャンピングカーを止めるときには出口を確認するのですが、その際に出口は何の出っ張りもなく問題ないと確認していたので「え?出口は全然大丈夫ですよ?」というと「決まりですから」とにべもない感じ。しかしすでにキャブコンが2台ほど止まっています。それを指摘すると「夜中に勝手に止めたらしいけどダメなんです」と。
トロリーバスの出発も近づいていたので面倒なので子供だけ落として元の無料駐車場へ戻りました。
急ぎ足で駅に行く途中で別のすでに停めていたキャンピングカーの運転手と、先ほどの係員が何やら言い合っていました。
聞くと「本社に確認しましたが一台許すとなし崩しになるので移動してください」と言われていました。
その別のキャンピングカーの人は「もうすぐにトロリーバスの出発で動かす時間がないんですが」と言っていましたが、それでも係の人は「移動してください」の一点張りでした。
ということがありましたので、扇沢の有料駐車場は理由はわかりませんがとにかく「本社(たぶん立山黒部貫光株式会社だと思われる)の意向」でキャンピングカーは停めることはできないとのことなのでご注意ください。
登頂
トロリーバスを乗り継ぎ登山口の室堂には9時ごろ到着。
ここもラフティングと同じ時に来たので3、4年ぶりの再訪です。
記念撮影をして出発!
出発地点から山頂が見えるのですが、御覧のような有様(笑)
「本当に3時間で着けるのかよ(笑)」と内心苦笑しながらトボトボと歩き始めます。
途中比較的緩やかで整備された道を
こんな残雪を越えたり
こんな景色を見ながら進むと
1時間ほどで一ノ越山荘に到着
トイレもあります。
ここから山頂まで高度差300m。本格的な登り地獄の開始となります。
少しすると超絶ガレ場が続き浮石も多く結構危ないです。
子供の頭ぐらいの石が多く落石もたまにあるためヘルメットがあれば安心と思います。
下からはよくわかりませんが、上から見るとその急勾配が分かります。
これを約2時間登りっぱなし。
私はもうすぐ着くからと言って励ましていたのですが、頂上と思っていたところに上ると、さらにその倍ぐらいの距離が残っていることが分かった瞬間、瑞牆でもへこたれなかった下の娘が「もー無理!」と言い切りました(笑)
けっこう子供が多くいたのですが、泣いている子なんかもいてみんなヘロヘロでしたね。
幸い無風で最高に天候がよく、途中こんな虹なんか見れて
何とか登頂しました。
山頂の神社でここ限定という百名山バッジを購入
下山の無事を祈りました。
その後昼食をとりしばし景色を見ながら休憩。
立山には氷河があるそうなんですが、山頂から見えるこれがそうかな?
一等三角点で記念撮影
あとは最軽量の娘が得意な下山です。(自重が重い大人は下山が苦手)
急斜面のガレ場は登りとは正反対に娘と会話を楽しみながら登りと同じルートを下山しました。
約2時間半ほどで室堂に到着。
皆でここの湧水をがぶ飲みし疲れをいやしました。
下山後
室堂から麓の駐車場へはなんだかんだで最終トロリーバスの一本手前の便で下山。麓の扇沢駅へは17時過ぎに着きました。下山後も時間を持て余したわけではないのですが、結構ギリギリになりました。なので子連れで時間がかかる方は最終便の時刻を確認しておいたほうがいですね。
扇沢駅の売店で急いでお土産物を買い、私はそれまで我慢していたビールを購入
別に何の気なしに買ったのですが、これがうまい!
見ると、私たちが室堂で飲んだ立山の湧水で作ったビールだとか。
400円したのでちょっと高いなと思いましたが、私はできるだけ行楽先でお金を使うことにしているので買いました。ビール党は是非飲んでみてください。
途中温泉によろうかと思ったのですが、家族全員キャンプ場のシャワーでいいということになりコンビニで夕ご飯を買いキャンプ場へ。
その晩はガラガラで喧嘩もなく(笑)ぐっすりと眠ることができました。
感想
立山、良いところですね。
3,4年前に室堂にいったときにはまさかあそこからはるか遠くに見える山頂に上ることになるとは想像していませんでしたが、それを言うならその後まさかキャンピングカーを買って家族であちこち放浪していることこそ想像していませんでしたね(笑)。
あと、登山の本の中には立山は初級と記載してあることがありますが、子連れの場合決して初級ではないですね。
技術的には危険度を考えると中級で、体力も中級と思います。
ではまた