「キャンピングカーってどうかな」
2017年6月末日
迫りくる子供たちの夏休みの予定もあらかた決まり、あとは終業式を待つばかりという少し浮ついた昼下がり、かみさんが私に言った。
それまで家族のレクリエーションは父である私の担当であり、私が子供達の要望を踏まえ、勝手に計画を立て夕ご飯時に家族に告げるという流れになっていた。
毎週のように車で出かけ、月に1回は泊まりの計画を立て、この夏も終業式翌日から両親を連れて三世代で沖縄旅行に行く計画を立てていた。
そんなある日
普段何の提案もしてこないかみさんが「キャンピングカー」というそれまで話にも出てきたこともない我が家にとっては未知の単語を突然口にした。
「は?キャンピングカー?どうしたのよ急に」
伏線はあった
ここ数年家族でキャンプに行くのだが、いかんせんテントやタープの設営撤収その他もろもろの準備、行った先での行楽、長距離運転。
「今年はどうしようか・・・」と梅雨入りあたりにかみさんと話したことがあった。
キャンピングカーならその「もろもろ」がかなり楽になるのではという提案だった。
もちろん購入ではなくレンタルという意味だったのだが、何気なく検索するとトップに
「東京キャンピングカーショー2017」
のリンク。ずらりと並んだ「キャンピングカーレンタル」のリンクには目もくれずクリックすると4日後に車で30分で行ける場所で開催。
「今週末は皆でキャンピングカーショーに行きます」
食卓を囲んだ子供たちは喜ぶべきか悲しむべきか測りかねるというような顔つきで私を黙って見据え、続くであろう次の言葉を待っているようだった。