WOHNが納車されて半年経ちました。
この半年で約1万km走りました。
前車ミニバンでも月に1000kmペースでしたが、キャンピングカーになり倍になりました。
そのキャンピングカーを買って使って、この半年どうだったかをまとめておこうと思います。
WOHN DCについて
1.レイアウト
まず最初にこの車の最大の特徴であるリアエントランスを選んでどうだったかというと、他を知らないんで何とも言えませんが、やっぱりいまの我が家にとっては良い選択だったと思います。
リアエントランスのデメリットといえば、常設ベッドがないという事と、収納が少ないということだと思います。逆にそれを除けば良いことしかないので、その二つのデメリットをどう考えるかですね。
まず常設ベッド。これは購入前は「寝る時にしか使わないもののために常に多くのスペースを割かれるのは割に合わない。4畳半のワンルームに二段ベッドが常にあるような感じ」という風に思ったんですね。
では今はどうかというと、二人なら常設ベッドがあってもいいかもしれないけど、4人で使うならやっぱりリアエントランスでよかったな。という感想です。
一にも二にもこの解放感は何物にも代えられないと感じます。
また、ちょっとゴロンとしたいときには長椅子でできるし、掘りごたつモードにすればごろ寝し放題の座敷に変化。もういくらでも酔いつぶれてください状態です。
それに、バンクベッドと共にダイネットベッドはほぼ正方形のため寝る方向を四方に変えられるので、車を駐車する場所をあまり吟味することなく適当に決定できます。これは結構便利です。(駐車場は前のめりか後ろ下がりが多いので、頭の位置を左右にしか振れないリアベッドだとレベラーが必要だと思いますが、これが意外に面倒臭い。)
2.収納
一方、常設ベッドと共にあきらめた収納に関してですが、これも別に困りませんね。
確かにリアの巨大な収納は魅力的ではありますが、それがないからと言って必要な荷物が詰めないなんてことはないですね。
例えばスキーはダイネットの長椅子の下にスキー靴4セット&ストック4セットが入りますし
板はバンクベッドに4セット余裕で入りますし、移動後や一日目の終わりなんかはマルチルームに立てかけておけば翌日にはカラカラに乾いてます。(現在、マルチルームにスキーラック作成案を練っています)
あと結構収納が細かくあるんですね。
まずダイネットシート
こちらは一つはFFヒーターが入っていますが、まあ物を選べばティッシュボックスやトイレットペーパーのような軽くてかさばるもののストックには使えそうですし、配管をよけるラックを自作すればそこそこの重さのものにも使えそうです。
もう一方はインバーターとエアサスの基盤が入っていますが、片側はまるまる空いていますので普段使わないけど乗せておきたいようなもをプラスチックケースなんかに入れて常備しておくのに良いと思います。
あとダイネットからリアキッチンまでぐるりと配置された上部収納も有能です。
これはダイネット上部ですが、幅広の収納が二つ。
右はL.L.Beanのデカイトート2つにお風呂セットが男女それぞれ入っていて、左にはサーモプロテクターとキャビンを区切るカーテン。まだ余裕があります。
こちらは長椅子の上。毛布が4セット入ってます。
エントランスと作業台の上部。作業台上部は私専用の着替え入れで、エントランス上は非常食が入ってます。カップラーメンやサトウのごはん、缶詰、レトルトなど
エントランスに入ってすぐ右手の扉にはキッチン小物類
下駄箱。登山靴4足余裕で入ります。
シンク下で、通常は給排水のポリタンクが二つ入っていますが、うちでは使わないのでポリタンクは外して、そこにガスカセット式のホットプレートとフライパン、鍋やメラミンなど割れない食器の収納場所にしています。
エントランスすぐ脇の一番下には予備のカセットコンロと電源コード、延長コード、ドライヤー等を入れています。
冷蔵庫の下には、車検証や装備の説明書類、救急セット、電池、予備のケムグリーンの小ボトルなどを入れています。
冷蔵庫上のクローゼットは結構広くて、かみさんと子供のそれぞれのバッグや着替えをしまう場所にしています。スキーウエアは4人分+小物類を十分収納できます。
あと忘れちゃいけないバンクベッド。ここにはエアマット4枚と、寝袋4つ、枕4つを入れています。どれも縮めていない状態ですのでパンパンですが、このままの状態でバンクベッドを引き出すと一人寝れるスペースができ、ダイネットでかみさんと子供たちがいるときに、私が運転休憩で一人ネットを下ろして仮眠することがあります。
その他にももちろん外部には2か所収納があり、一つには余った薪や炭、もう一つには空気入れ、レベラー、レンチ、などを入れっぱなしにしています。
キャンプに行く時には結構な荷物になりますが、以前はご丁寧に収納に入れていましたが、最近はマルチルームにぶっこんで、入りきらなかったものはキッチン前に雑然と置いたまま出発します。どうせすぐに広げるので笑)
とまあ、収納に関しても別にリアキッチンになったからと言って車が小さくなるわけじゃないので少し工夫すれば特に困ることはないと思いますね。
「車の作り」に関して
これはある意味良い方向で期待を裏切られましたね。
最初見た某社の車が結構手作り感にあふれて、素人が考える「キャンピングカーのクオリティーってこういう感じだよね。」というイメージの通りでした。
パっと見はきれいでも、よくよく見ると素材も安っぽいしい結構荒いよね、という感じでしたね。
一方、WOHN(製造はナッツさん)は非常に丁寧に作られていて、素材の安っぽさも感じられず「器用なお父さんの日曜大工感」は全くなかったですね。少なくともこの半年で「乗ったら気付くしょぼい奴や~ん」というちょっとした粗や不具合も皆無で、逆に驚いてます。
もちろん、それには東和モータースさんの検品もしっかりしていると思いますし、納車に向けて取り付けたいわゆるディーラーオプションもしっかりつけていただいて対応もしっかりしており大変真面目なディーラーさんという印象です。
展示会ではあまりアピールが強くありませんが、私個人としてはそれが逆に好印象でもありました。ガンガン来るわけじゃないけど、頼めば何でもやってくれる頼りになるディーラーさんという印象です。
あとナッツさんの車によくある、天井の青い間接照明。
最初なんかBarみたいでどうなんだろうと思っていましたが、結構実用的な意味があると気付き驚いています。
夜間運転中にダイネットのメインLEDライトやダウンライトをつけられるとフロントガラスに反射して結構気になるのですが、このブルーの間接照明は光源が直接フロントガラスに映らず、光も弱く反射しないわりにはダイネットでは本でも読まない限り不自由がないんですね。この間接照明は夜間移動中は便利でよく使っています。
ナッツさんはリアエントランスがなかったので全く考慮しませんでしたが、今後子供たちが自立し乗り換えることがあるなら、東和モータースさんと同列で最有力メーカーになると思います。
まとめとして「キャンピングカーを買って良かった?」
これから購入する人が意外に気になるのがこれじゃないでしょうか。
「結局買って後悔してないの?」ということが。
まあ一次的に後悔ということは金銭面だと思いますが、確かにお金はかかりますね。
特に私のような子育て真っ只中世代には決してお安い値段じゃありません。
ただお金だけを考えると、車種を選べば何とかなるでしょう。
しかしそれよりなにより、家族でつかおうと思っている人は、圧倒的に時間が必要で、それに付き合ってくれる家族が必要。なのでキャンピングカーを買うには
お金+時間+家族の仲
この三つがそろわないと十分な効果が発揮されないですね。
逆に言うと、この三つをそろえる覚悟があるかどうか。
それこそが、キャンピングカーを買って後悔しないための最大の要因じゃないでしょうか。
私は今キャンピングカーの購入を心の底から良い選択だと思っていますが、それは何よりちゃんと使えているからなんですね。
ちゃんと使えていて、家族がいつも一緒でいろいろな体験を提供してくれる。
この半年の体験をキャンピングカー以外で補う方法を考えても、ちょっと想像できませんね。
後悔するときはガレージに何週間も何か月も停まりっぱなしのキャンピングカーを見た時だと思います。
最後に重要な補足
私がここまで距離を走り色々なところに行く気に心底なれたのが、何といってもカーセールスワタナベさんの足回りを入れてからですね。
その前は正直、このまま乗り続けられるかな・・・という思いを持っていました。
なんせただただ怖いんです(笑)
無事に乗り続けられる気がまったくしねーわ(笑)みたいな。
しかし足回りを入れて一新!今では「何なら二日で九州までいったろか?」状態です。
こればかりは本当に決断してよかったし、良い商品を提供してくれたカーセールスワタナベさんに感謝です。
CSWAIRSUSティップス!
私は無線リモコン式のコントローラーを選択しましたが、これがまた便利!普段運転席のバイザーに挟んでいます。
空気圧は一般道は33で高速道路は43ですが、高速でも真っすぐかつ舗装があまりよくないときは33に落としたりしています。(コントローラーには二つ任意の圧を設定でき、それに一般道用と高速道路用を入れておけるので一々数字を合わせることなくボタン一発で一般道用、高速用と切り替えられる。もちろんそのほかの圧にしたい場合は1づつ任意に変えられる)
逆に一般道でも舗装がよいときは43にしたり、風が強かったら圧を高めにするとハンドルを取られません。峠道も圧を上げて子供たちが振られないようにします。
また車中泊するときは車体が揺れないように高めの圧にしてエアサスの電源を切って圧を固定します。(これをしないと車内で移動すると少しコンプレッサーが動くときがある)
こういうことを運転しながら指一本でササッとできます。(設定を変えてから実際にコンプレッサーが動き圧が変わるまで数秒。その変わり具合もリアルタイムでリモコンに表示されます)
なので初期投資はかかりますが、その分エアサスを最大限に有効活用できますので、エアサス導入の際はぜひ無線リモコン型を選ばれることをお勧めします。
ではまた